このまま雪の八溝山を制覇しないまま春を迎えるのも悔しいので、最近すっかり CRM250 が似合うようになった M氏と共に2003年の3度目のアタックを行った。流石に上りの区間はほとんど雪は残っていなかったが、前回最初にスタックした場所で、M氏はバイクを押す羽目になってしまった。しかし、前回の写真と比べると四輪車の轍の雪が随分融けているのが判るであろう。
予想通り、尾根を越え北側の斜面に出るとほぼ全面積雪。チェーンを巻く。しかし、前回ほど一旦融けた雪が凍り付いた個所は少なく、新雪に近い状態であった。前回スタックして引き返した場所へやってくると先に行ったはずの四輪車がスタックしている。良く見ると、タイヤの軸まで雪に埋まり、車体下部も雪に擦っている。M氏と共に脱出を手伝う。25分ほど格闘の末、脱出。
更に前進すると写真のように雪が深くなってきてチェーンを巻いた後輪もスリップ気味。凍結したコーナーではアウト側に膨らんでしまう。四輪車の作った轍を外れ、新雪にタイヤが入り込むともうどうしようも無い状態。暴れる車体を押さえつけるのに苦労しながらも何とか通過することができた。
編者がM氏を待っていると後ろに居るはずの四輪車が先に来る。どうも途中でバイクを押していたようだ。ちょっと不安になったが、じきに現れて安心した。山頂まで行って昼食にし、舗装路を通って日立に戻った。暖かい一日であった。