四月に入り日立市内の桜はまだつぼみの頃、大雨が降り寒い週末となった。翌日は快晴となり高萩の林道へ出かけることにした。まず、堅破山へ向かうと林道周辺に雪が残っており前日山間部では雪であったことが想像された。いつもの様に大能から若栗へ抜ける林道を走ると、写真のように雪が薄く路面に残っていた。四輪が走った跡もありさほど走りにくくはなかった。
小神戸林道へ進むと徐々に路面一面が雪に覆われる様になり、小神戸林道から大金田林道へ抜ける平らな区間では右の写真のようにいよいよ積雪量が5cmほどになった。三月中はこの先の大金田林道の下りで路面が凍結していたが、今回は特に凍った箇所はなかった。しかし四輪の通った跡はなかった。大金田の集落へ抜けるか花園神社へ一旦出るか迷ったが、花園神社方向へ進んだ。途中下りで四輪駆動車が登ってくるのに遭遇したが、雪道は一体どうしたのであろうか。
このまま舗装路を通って帰るのもつまらないと思い、柳沢へ抜けることにした。最初の内は落石があるだけで大したことはなかったが、高度700mを超えるあたりから路面に雪が見え始めるようになると四輪の轍が消えた。高度を上げるに従い積雪量が増え、前進するかどうか迷った。
高度800mを超えるとアクスルシャフトまで雪が深くなった。途中雪山装備のハイキング(?)パーティとすれ違う。彼らは膝近くまで埋まりながら歩いていた。後輪が空転しつつも雪を吹き飛ばし、雪の下の路面が出る寸前でグリップしながらバイクは前に進む。この雪の深さでは引き返すこともできず、ピークまで頑張ろうと思い足跡をたどりながら前進する。ピークまで800mの距離になった時、これ以上前進することは不可能と判断。左の写真のように比較的積雪量の少ないところで引き返すことにした。そのままでは向きを変えれないので、バイクの周りの雪を掘りスペースを作った。下りでも足をバタバタさせ大汗かきながら脱出した。