ギャロップの6月のツーリングは、梅雨だから少々雨が降ろうが決行できる林道へ行こうという事で編者の希望で未だかつて走った事の無い甲子林道へ目的地が決まった。その週は太平洋高気圧の影響で晴天が続いていたが、週末は台風6号の影響で雨の予報となっていた。前日まで天気予報を見ては一喜一憂し、当日の朝窓の外を眺めると雨が降っていた。まあ、それでも出発時には雨が降っていなかったので集合場所に行ってみた。
集まったのは4人、まずひたすら舗装路を走ってR349、R118経由で棚倉のコンビニエンスストアで休憩、R289で白河を抜けて西郷村で給油、雪割橋を渡って林道入り口を探した。この時間では雲は多いものの青空が見え気温も上がって来た。林道へ入ると、路面は完全なドライコンディションで砂埃を巻き上げながらぐんぐん高度を上げた。そうこうしていると羽鳥湖へ抜ける林道との分岐点へ到着した。いよいよガレ場で有名な甲子林道の始まりであった。
最初の頃は小さな石が少し路面を覆っている程度だったが、高度が上がるに従って玉砂利の数が増えてきた。ガレといえば角の切り立ったような岩を想像していたが、まるで河原のような丸い石が多いのが意外だった。そうは言っても大きな岩のかたまりもあり、ハンドルを押さえる両腕がきつくなってきた。
某氏はここをアフリカツインで走るんだよなぁ、と思いながら先行するバイクを追いかけた。左の写真は甲子林道終点の標識のある場所である。その隣には林道甲子線起点の標識もあった。西郷から甲子峠を通って下郷へ抜ける道を通称甲子林道と言っているようだ。
ここから先は砂利の数が減った替わりに路面は赤土になった。また、あちこち道が崩れかかっている箇所もあった。当日はドライだったのでさほど苦労しなかったが雨上がりは辛いのではないだろうか。この辺りは山菜採りと思われる人たちが歩いていた。
右の写真は甲子峠である。写真のように快晴で日差しもきつくなってきた。ここからの下郷への下りはほどんと舗装路で所々砂利道になっていた。下郷町のコンビニエンスストアで休憩するとかなり暑く早めの昼食にしようということになった。
ところがなかなか適当な食堂もなく、天栄村から羽鳥湖経由で西郷村まで戻ってきて写真のラーメンひかるに入った。ここはラーメン以外のメニューがないという今時ちょっと変わった店である。昼食を摂りながら午後の予定を相談し、白河関の森公園から厨川林道、大森林道、久慈川林道を通って八溝山経由で日立へ帰ることにした。途中の林道もほとんどドライコンディションだったが、久慈川林道から八溝山へ登る舗装路は路面が濡れたまま、さらに高度を上げると霧がかかってきた。真名畑へ下る道の入り口で一旦休憩したが、写真のように霧で肌寒いくらいだった。
一挙に八溝山を下ると下界は蒸し暑く、R118、R349は暑さと眠さとの戦いだった。総走行距離約310kmであった。