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もてぎ3耐 2001/8/25(土)


8/24(金) 予選

ギャロップ出発 ピット後方テント

当日 5:30 にギャロップに集合、5:50に出発した。トラックの荷台に VTR1000SP-1 が載っている。途中、ライダー一名、メカニック一名を拾い、ツインリンクもてぎに 7:15 に到着した。早速、ピット後方にテントを張り、ピットにバイク、機材等を運び込む。我々の使用したピットでは6チームが入っていた。左の写真の手前側はチーム監督である。

ピットの様子

右の写真がピットの様子である。我々のチームではマシンの改造はほとんど行っておらず、今すぐにでも公道走行可能なほどであるが、周りのチームではマシンの改造も素晴らしく、ノーマルのパーツを見つける方が難しいくらいであった。編者はこのようなレースに参加するのは初めてなので、いろいろと興味深かった。

8時から30分程ライダーのブリーフィングであった。その後予選が始まった。グループを4つに分けて25分の間にタイムアタックである。実際に走行できる時間はもっと短い。

出走前のサイン 第一ライダー予選

さて我々のチームの第一ライダーは9:45より予選である。左の写真のように出走前には書類にサインが必要であった。第一ライダーは今回レースをやろうと言い始めた張本人であり、タイムに期待がかかっていた。右腕には赤色の腕章をしている。

第二ライダー予選 第二ライダー予選終了

11:30から第二ライダーの予選が始まった。普段はお気楽に話をしていても、やはり出走前はコンセントレーションを高めているせいか、話し掛けるのははばかられる。第二ライダーの腕章は黄色である。戻って来ると皆でうちわであおいでライダーを冷やす。

第三ライダー予選 第三ライダー予選終了

13:30から第三ライダーの予選である。当日はかなり気温が上がっていた。ライダーもかなり暑そうである。

予選終了後、タイヤを決勝用に交換した。決勝のピット作業中に必要な消火器とガソリン補給用のタンクのチェックを受ける。元々草レースっぽく始まったもてぎ耐久であるが、安全面には充分配慮が必要なようだ。16:50から約1時間ブリーフィングと参加受け付けが行われた。

タイヤの交換

この後、予選結果のアナウンスを待つが、予定を過ぎても一向に発表されなかった。何かもめているだろうか。仕方なく2グループに分けて、帰ることにした。編者は19:00に出発した。途中、残ったグループから電話がかかり、予選結果が発表され、我々のチームが3時間耐久に参戦することが決定した旨の連絡があった。後で聞いた話では、ピット割りでももめて後続グループがサーキットを離れたのは20時過ぎだということだった。


8/25(土) 決勝

ピット後方テント ほぼチーム全員

決勝1日目は2時間耐久その1、3時間耐久、2時間耐久その2の順に行われた。そのため、日立を6時に出発した。7:35にサーキットに到着し、ピット後方テント、ピットの準備をする。

レーススタート 出生前のチェック

10:45よりスタート前チェック、11:10より10分間のフリー走行、SIGHTING LAPがあって、ピットロード出口閉鎖、11:38 WALM UP LAPがあり、いよいよ11:45スタートである。

第一回目ピットイン 燃料補給中

さて、予定通り40分の走行を終え、第一ライダーがピットインしてきた。予定通り燃料補給を行う。燃料補給中は消火器を用意しておく必要がある。

シールドの掃除 第二ライダーピットアウト

順調に燃料補給を終え、第二ライダーがピットアウトしていく。ピット内では第一ライダーのヘルメットのシールドを拭いている。第一ライダーはもう汗だくである。当日の朝こそ曇っていたが、段々気温も上がってきたようである。

走行を終えた第三ライダー スタートを待つ第二ライダー

第二ライダーの走行予定時間20分を終えピットインしてきた。燃料補給した場合にはライダーは1分間マシンに触れることができない。左の写真はオフィシャルがその時間を計測しているところである。第三ライダーは指示通りスタート合図を待っている。右の写真は第三ライダーが走行予定時間30分を終え、ピットインしてきたところである。ここまでは順調に進行していた。

交代を待つ第二ライダー ピットインしてきた第一ライダー

第二ライダーは交代に備えツナギを着てヘルメットをかぶり、ピットインを待っていた。第一ライダーが予定の40分間の走行を終えピットインして来た。予定の給油作業を始めると、第一ライダーが何事か叫んでいる。どうもブレーキパッドがなくなってしまったようだ。予定では3時間のレース中もつはずだったが、1時間半しかもたず第一ライダーの2回目の走行中にはブレーキも効かず、タイヤもグリップしていなかったようだ。

ブレーキパッド交換 第三ライダー発進

第二ライダーはチーフメカニックも兼ねている。素早く予備のブレーキパッドを持って来ると、交換作業に取り掛かった。ヘルメットこそ脱いだものの、ツナギを脱ぐ暇もなく、しかも素手で作業していた。普段の綿ツナギ姿は見なれているものの、革ツナギで作業しているのは不思議な光景であった。第三ライダーは準備が出来ていなかったので、急いで革ツナギに着替えていた。エア抜きも終え、約10分ほどのタイムロスで第三ライダーはピットアウトしていった。

作業後にブレーキパッドを見ると、ほとんど残っておらずほぼ鉄板状態になっていた。以前 CRM80 でベーパーロックを経験した編者は、よくこれで無事に戻ってきたものだと、感心した。

完走を喜ぶライダーとスタッフ ゴールを待つスタッフ

さて、残り時間約30分。スタッフは何事も起こらないことを祈るのみである。後で聞いたところによると、タイヤはほとんどグリップせずハイサイド寸前になることもしばしばであったそうだ。チェッカーフラッグが出る頃になると、スタッフは第三ライダーのゴールを見届けるべくピットウォールに集まった。

車両保管場所

14:45 チェッカーフラッグが振られ、我々のチームの第三ライダーも無事フィニッシュラインを通過した。チームスタッフ全員で完走を喜び、ガッツポーズである。

次に車両保管場所へメカニックは移動する。マシンにスタンドを掛けて待つ。車両保管ではレギュレーション違反などないか、チェックするようだ。予定をかなり過ぎて、約2時間ほどで車両保管解除となった。我々のチームは素早くマシンを回収し、トラックに積み込んで撤収した。皆で日立に戻り打ち上げをして再び完走を喜び合い、解散となった。暑いしかし充実した一日であった。


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