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大型自動二輪免許の取得 2002/5/17(金)

ある日ギャロップで大型自動二輪免許を取ってはどうか、という話で盛り上がり翌日から教習所に通うことにした。日立市内には大型自動二輪免許を取れる教習所はなく(2002年4月)、いわき市の小名浜にある小名浜自動車学校に通うことにした。日立市から約55km程離れているが、比較的空いているといううわさであった。以下は免許を取得するまでの記録である。

第1日目

小名浜教習所は R6 に近いが、ちょっとわかり難い場所にある。R6 を北進して南富岡トンネルの手前で小名浜方面に向かい、橋を越えたらすぐ右折すると教習コースが見えて来る。最初は悩みながらもたどり着き、早速入校手続きをする。教習料金は一括払いの場合分割払いよりも検定料金分だけ安かった。視力を測り、いきなり教習を勧められたので1時間だけ乗ることにした。

最初の教習車は CB 。大きい、重いのイメージがあったが走り出してみると取り回しが軽い。アップライトなハンドルは押さえが効く。まず倒れたバイクを起こし八の字に押しセンタースタンド掛け。あっさり持ち上がったのにびっくり。押しも軽かったが、センタースタンド掛けは16年前にやったきり。どうなることかと思ったが難なくクリア。教官の後ろについてコースを周る。四輪車用のクランクやS字を速度を出して通過するが倒し込む感覚に違和感。大型自動二輪は案外楽だなというのが最初の印象。今日はこれでお終い。4月中の教習の予約をして帰る。

第2日目

2時間目も CB 。前輪だけ、後輪だけ、前後輪同時とブレーキの練習。40km/h からの急制動。四輪車用のクランクやS字を周って慣れてきたところで、斜面でのクランクは足が出てしまう。ゆっくり走るのは難しいことを実感。

3時間目は FZX 。これで一本橋をやるという。CB に比べるとハンドルの押さえが効かないが、終わり頃には何とか満足行くようになった。1時間全て一本橋だったので疲れた。今日はこれでお終い。

第3日目

最初に適性検査。検査自体は簡単なものだが、目が疲れた。最後の心理テストのようなものは結果が想像できたし、予想通りだった。4時間目は CB 。S字、クランク自体はともかく縁石に沿った Uターンが難しい。慣れて来るとバイクが垂直でハンドルを切って曲がることができるようになる。スラロームはリズムが掴めない。

5時間目も CB 。ポールがハンドル幅よりちょっと広い間隔で並んでいるところを通過させられる。段々ポールの感覚間隔を狭くされていくが、ハンドル幅より狭い所を通過しようとしてポールを倒す。CRM で木の間を縫っていく癖が出てしまう。坂道発進は特に問題無し。スラロームは相変わらず不満足。終わり頃にようやく車体だけを倒す感覚を覚えかける。最初はできなかった斜面のクランクはあっけなく出来て満足。しかし第一段階の見極めはもらえずがっかり。今日はこれでお終い。

第4日目

6時間目は CB でまずスラロームから始まった。前回の最後に乗った時のようにスムースに通過することができない。教官より進入速度が高過ぎると指摘される。ふらふらしているし、切り返しにめりはりがない。今回も見極めは無理かな、と思っているとクランクを走れと言われる。これはそれなりに乗れたが、もっとゆっくり乗れとのこと。最後に一本橋。妙にふらついているしどうもしっくり来ない。この時間の自己評価は最悪。しかし第一段階の見極めはもらえた。

7時間目はいよいよ検定のコースの練習となる。まず1コースから。教習車は初めての ZEPHYR でアクセルが妙に重い。外周を回ったらタンデムしてコースの説明。大体覚えてきたつもりだったが、コースを周ってみると諸注意がいっぱい。タンデムしたまま一本橋はともかくスラロームまでしたのはびっくりした。次は教官の後ろについてコースを周る。どうも直線で速度が乗り過ぎる。後は自分独りでコースを2周しておしまい。右折時の速度が速すぎると指摘される。今日はこれでお終い。次回以降の予約をして帰る。

第5日目

第二段階は休憩をはさんで一日3時間練習できる。8時間目から10時間目は全て ZEPHYR であった。半クラッチの感覚が判りにくい。8時間目は2コースの説明。走り出す前にコースの走行順を説明させられる。教官の後ろについてコースを周り、次に教官が後ろについてコースを2周ほど。ウィンカーを出してから進路変更するまでの時間が短いことと左折時に大回りしていると指摘される。

9時間目は 40km/h からの急制動の練習。進入速度が 40km/h + αに収まるように感覚をつかむ。途中 400cc のバイクで練習するが、軽いと楽であることを実感。途中から一本橋も混ぜて練習してこの時間は終わり。

10時間目は危険回避から始まった。40km/h で進入して、教官が出す旗の色によって右、左に回避もしくは直進して制動する練習である。色を認知して回避する方向を判断するのは案外難しい。次に波状路の練習。脱輪、エンスト、足つきは検定中止になると聞く。今日はこれでお終い。

第6日目

5月の初旬だというのに梅雨前線が出現し教習が受けられるか不安であった。今まで TT250RSRX400 で通っていたが、この日ばかりは LANTIS で行った。11時間目は第二段階の5時間目であり、シミュレータによる安全教育であった。ゲームセンターにあるような、ハンドルとシートだけ(メーター類はある)のバイクにまたがり画面を見ながらアクセル、ブレーキ、クラッチ、シフトを操作して「危険を予測した運転」の実習である。最初はフリーに走ってシミュレータ故の操作感覚に慣れると、次は画面の状況に応じた操作をする。お約束のようにこちらが直進で対向車が右折してくるとか、いきなり対向車がUターンするとか、車の陰からバイクが飛び出して来るとか、そのようなシチュエーエションばかりであった。結局バイクの小ささによって車からは距離が遠くに速度が低く見られるので注意しましょう、ということである。一旦休憩をはさんで学科の時間となり説明を聞いたあとに大型二輪の運転はこうしましょう、というビデオを見てこの時間はお終い。

12時間目は、ZEPHYR でまずパイロン8本(検定は5本)でスラロームの練習、途中パイロンの間隔をずらされて戸惑う。次に狭い場所でのUターンの練習。教官がとんでもなく狭い場所でUターンしてみせてくれたが、編者は結局できなかった。次に砂利道の上り下り。編者はこういう場所が好きなので楽しかったが、小径前輪タイヤの重量車で砂利道を下るのは怖かった。最後に波状路の練習をして、この時間はお終い。

13時間目は第二段階の規定時間の7時間目である。これは卒業検定と同様に後ろから教官が車で付き添いながらコースの練習である。教習車は ZEPHYR 。検定1コース、2コース共2度ずつ周る。合図を出すのが遅いことと直線路では速度を出すことなどを注意される。最後になってスラロームがスムーズにクリアできるようになった。第二段階の見極めをもらい、卒業検定の申し込みをして今日はこれでお終い。

第7日目

いよいよ卒業検定の日である。降水確率が低い割には曇りがちで肌寒かった。まず教室に集合してくじを引き検定コースは比較的走り易い1コースと決定した。その日は大型の修了検定、牽引の卒業検定も行われたので、まずそれらが終わるのを待っていると、試験官が牽引の教習車(トレーラー)の立ち会いをせよ、というのでトレーラーに乗り込んだ。最初に試験官がコースの案内をしてから次に検定である。おもしろい体験をした。

それが終わるといよいよ自分の検定である。これもまず教官の運転する車に乗ってコースの下見をしてから検定が始まる。一本橋、波状路は脱輪、エンスト、足つきは即検定中止、スラロームのパイロン接触も検定中止なので、これらがないようにだけ気を付けて走り出す。波状路では思ったよりも速度が出過ぎたし、一本橋も気持ち早かったが、脱輪するよりは完走が重要である。自己評価では70点くらいで不満足ではあったが大きなミスはしていない走りができたと思った。検定終了後に試験官より、波状路や一本橋の速度が速かったこと、進路変更時の目視が不充分なこと、低速時のふらつきがあることなどの指摘を受けて合格発表を待つ。果たして無事合格となり、超過教習料金の精算をし卒業証明書を受け取って教習は全て完了した。

免許の書き換え手続きは平日しかできないので仕事を休んで、茨城県警察運転免許センターに以下のものを持ってでかけた。

  1. 運転免許証
  2. 3.0 X 2.4 cm の写真 1枚
  3. 教習所の卒業証明書

写真は教習所で卒業証明書と共に受け取ったものである。受付けは午前は 9:30 ~ 10:00、午後は 13:00 ~ 14:00 である。編者は 9:20 頃センターに到着した。まず一階の総合受付けで手続きに必要な書類を尋ね、申請書に必要事項を記入して持参した写真を貼りつけた。次に免許試験手数料(\2,050)と免許交付手数料(\1,750)分の収入印紙を買い、申請書、卒業証明書、運転免許証を受付けに提出した。次に適性検査(視力検査)を受け、二階の試験室で担当者が来るまで待っていた。10時過ぎに担当者が来て、交通安全協会についての話を聞き、10:40 に申請書のタイプ印刷されたものの記載事項を確認後、免許の写真撮影をした。11:10 頃ようやく大自二に印のある免許が交付された。受け取り時に印鑑が必要だが、サインでも問題無かった。