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かぶと虫エンデューロ IN ときわ 2002/6/16(日)

ある日ギャロップで、エンデューロレースに積極的に参加している Y氏が一緒にどうですか、と誘ってくれたので生まれて初めてレースに出ることにした。モトスポーツK3 主催のかぶと虫エンデューロに参加を申し込んだ。競技時間は 3時間、クラス分けは以下の通りである。

クラス参加マシン
A2st、4st 排気量 230cc 以下の市販車
B2st、4st 排気量 231cc 以上の市販車
Cエンデューロ モトクロッサー
レディース排気量オープン
出発前

ギャロップでも店長を含めて 7名が参加することになった。マディなコースらしいので、TT250R にしようか、CRM80 にしようか悩んだが、押すとなったら楽そうな CRM80 に決めた。クラスは A である。

前日は MONSTER S4 の 1,000km までの慣らしを終わらせるべく、雨が降ったり止んだりの天気にもかかわらず 300km 走行した。ギャロップで MONSTER のオイル交換をしてアパートに戻り、休む間もなく昼食を食べ終ると、一緒に出場するメンバーがトラックで来て CRM をギャロップまで運んでくれた。MONSTER の汚れをざっと落として、ギャロップへ向かう。既に店長がレース用のタイヤに交換してくれていた。編者はヘッドライト、ウィンカー、ナンバースティ兼マッドガードを外し、おかみさんが用意してくれたゼッケンを貼ってレース仕様になった。

出走前 自動計測配信装置

当日 5時ギャロップ集合で会場へ向かう。8時過ぎ到着し参加受付けをし、参加賞としてスポーツドリンク 2L X 6、プラグ型ライター、モトスポーツK3 のTシャツ、地元常盤町の名物「山田屋の蜂蜜飴」、自動計測用装置を受け取る。車検は特に問題無く通過、自動計測用装置を写真のようにバイザー裏にガムテープで貼り付けた。着替えて 9:30 過ぎにライダースミーティング、話が長くて閉口した。その後周回数チェックのテストをして、いよいよスタートラインに集合する。右の写真は出走前の編者と CRM である。エンデューロジャグを背負ってスタートに備える。

スタートはクラスC、B、A、レディースの順であった。エンジンがかかると、周りのすさまじい排気音で編者のノーマルの CRM の排気音はさっぱり聞こえなかった。さて、これから 3時間どうなるやら、と編者はマイペースでコースを走り出す。周りはもうすごい勢いで走っていくが、編者はギャップをなめるように進む。かぶと虫エンデューロ名物のぬた場に遭遇して一旦停止する。周りのバイクが通過するラインを見て思い切って進入する。急坂もモトクロッサーはそれはもうあっという間に登っていくが、編者はトコトコとストール寸前の速度でゆっくり登る。

次のぬた場はさっきより深そうで、多くのバイクがスタックしていた。では誰も通っていないラインを走ってみると、予想外に軟らかくずぶずぶと前後輪とも埋まってしまう。こんな時いたずらにアクセルを吹かしても脱出できないことは判っているのでとりあえず一呼吸して脱出方法を考える。するとすぐ隣で TT-R125LW が同様にスタックしてしまう。押したらこっちも押してくれないかなぁ、と思っていると、向こうから提案を受けて押してもらった。編者は難なく脱出。相手のバイクは出れないので、後輪をわだちから引張り出して脱出。ゼッケンを見忘れたのが残念だが、結果はどうだったでしょうか。

折れたブレーキペダルシャフト

それから相変わらずマイペースでコースを周るとチェックポイントがやって来た。まあ、この調子なら完走できそうだぞ、とたんたんと走る。しかし、2周目にブレーキペダルを岩にヒットさせてしまい、ペダルがステップの真下に来るまで曲げてしまう。だましだましピットに戻り修理をする。ついでにエンデューロジャグに給水して再スタート。後2時間のサインが出ていた。3周目に急坂を登った直後に水温警告ランプが点灯しているのを発見。のろのろ走っているのでラジエータに風が行かなかったようだ。エンジンをかけたまま停止しているとしばらくして消灯したので、フラットな所ではスピードを出すように注意して走り出す。

ぬた場は2周目以降はほとんど乾いており、難所は少なくなったがギャップはどんどん深くなっていった。とにかく止まらずたんたんと走る。4周が終ると後1時間のサインが出て、このペースのままで6周で完走することを目標にした。5周目、ふと見るとRブレーキペダルのシャフトが折れている。このまま走行を続けるかどうか迷ったがピットインしてペダルをフレームにタイラップで留めて走り出す。

完走しました

後15分のサインが出ていたのでこれなら6周でゴールできると確信し、完走をめざす。途中ガソリンがリザーブに入った。3時間6分36秒、編者はチェッカーを受け完走。Aクラス 46台中 32位、総合 183台中 139位であった。初めてレースに参加して完走できたので大変うれしい。表彰式は評判通り大変長いものであった。二人併せて110才というペアが入賞していたのにびっくりした。編者ももっとがんばって走り続けなくてはと一念奮起した次第である。

ちなみに編者の最速ラップタイムは25分33秒、参加者全員のベストラップタイムは13分25秒、およそ倍近い違いがある。次回参加(するのか?)したら是非20分を切ることを目標にしたい。今回は前日まで結構降雨量があったにもかかわらず比較的ドライな路面であったし、ガレ場も少なく、大きな難所もなかったのでレース初心者の編者も比較的リラックスして走ることができた。とは言うものの見ているのはコースだけで周囲の景色を見る余裕は全く無く、一緒にギャロップから参加した仲間がどこに居るのかさっぱり判らなかった。ともかく、大変良い経験をしたと思っている。


公式ページのレースの様子

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