小さい時から機械を触ることが好きで、誠文堂新光社発行の子供の科学を読んで育った。高校生になるとお茶と握り飯を持って自転車で山へ行った。大学生になるとやっぱりお茶と握り飯を持ってバイクで山へ行った。最近はバイクで砂の上を走るのが好きである。タイトルの "Bite the SAND!" とは直訳すれば「砂を噛め!」であるが、深い意味はない。
ハンディGPSを手に入れる前は、IncrementP社のMap Fan The GPS KITを購入して車の走行記録を残そうと考えた。WWWを漂っているうちにハンディGPSがあればバイクの走行記録を残すことができることが判った。
このページを作ろうと思ったのは、ハンディGPSを利用してバイクの走行記録を残すために自分のやっている方法を記録しようと思ったからである。これらの情報が誰かの役に立てば幸いである。
タイトルの意味
CYCLE WORLD誌 1989年3月号に内田正洋氏の18ページにも及ぶ「原始の半島を遊ぶ」という1988年開催 SCORE BAJA1000 への参戦記を含めた BAJA1000 の紹介記事の中にある言葉からいただいた。自らをデザート・ジャンキーと呼ぶ砂の魅力にとりつかれた内田氏が夕闇の砂漠の中を XR600R でジャンプしている写真に添えられている "Bite the Sand" という言葉が妙に心に残り、この時から砂への憧れが始まったといえる。
編者自身、国内レースすら参加したこともなく(注:2002年6月16日に初めてエンデューロレースに出場した)、ましてや世界最速ライダーの集まる BAJA1000 なんて夢のまた夢なのだが、ほとんどが未舗装の1000マイルを一挙に走りきるというその単純明快さがライダーの走りたいという欲求を分かり易く示していると思う。砂の上を走るという点ではパリ=ダカールラリーが有名だが、こちらが冒険と表現されるのに対して、BAJA1000 では一番速く走ったライダーを決める競争と言っても良いと思う。
内田正洋氏の著書「BAJA1000 FOR JAPANESE DESERT RIDER」(CBS・ソニー出版、1989年)の 79ページからスタックしたときに思い出す文を引用する。
マシンを後ろに引っ張った。全力を出したが、ウンともスンとも動かない。今度は、上に引き上げようとした。だが重過ぎて、ひとりじゃ無理だった。万事休すと一瞬思った。だが、すぐにその思いを打ち消した。パリ・ダカールで何度も経験したことだった。無理だ。これ以上はできない。と思うことが一番良くない。できるはずだ。何とかなる。と信じる。それが解決策を生む。パリ・ダカールで、サハラ砂漠で得た僕の真理だ。
※ 太字は編者
1987年のレース中にクレバスに落下した内田氏の状況を説明する文である。もちろん、内田氏はこの後、クレバスを脱出しレースを続行するのである。
話が逸れてしまったが、砂の上を走っていると轍にフロントタイヤをとられようものなら自分の意とは異なる方向にバイクは行ってしまうし、砂が深くなればパワーをかけなければ真っ直ぐ走ることもままならない。まさに砂を噛むような悔しさを味わいながらも砂には何か不思議な魅力がある。そんな砂への憧れをこめて、タイトルは "Bite the SAND!" になったのである。
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