前々日に日立でも大雪が降ったので、もしかする八溝山のふもとすら辿り着けないのではという予想だった。当日の朝は冷え込み、いつもの集合場所に丁度に着くようにと TT250R のセルを回したが、さっぱりエンジンがかかる気配がない。通算で12年近く TT250R に乗っているが、こんな事は初めてだった。さて、これは TT-R125LW に乗り換えるしかないかと考えている間に何とかエンジンがかかった。既に集合時間の 8時を回っている。
急いで行ってみると、M氏しかいない。尋ねてみると編者の1分ほど前に着いたばかりらしい。さては、千葉からやって来る Y師匠との待ち合わせ場所に行ったか、と思ったが、とりあえず GALLOP を出発したことを確かめに一旦店に戻った。出発が確認できたので、本山トンネルを越えることにした。日立中央IC入り口を過ぎると路面は黒々と濡れ、ワインディングの始まりの端には凍結路面。ひやひやしながらトンネルを越え、凍結しそうな橋は慎重に通過して、集合場所のコンビニエンスストアに到着した。駐車場に入ると、隅の方に3人で待っていた。
神栖からやって来る Y師匠の知り合いと東館のコンビニエンスストアで待ち合わせなので、R349 を北上する。あんまり寒いのでペースはのんびり。しかし、路面はおろか見渡しても雪はほとんどなく、拍子抜けだった。福島との県境の温度計もマイナス1度であった。次の集合場所で神栖の人達に会い、昼食を買い込み、真名畑へ移動した。
集落の周辺は例年のようには凍結しておらず、林道へ入ってもほとんど雪はなかった。しかし、路面の表面は凍っており表面は固い感触だった。最初の勾配を過ぎると皆休憩していた。Y師匠の三脚を借りて右の集合写真を撮った。
チェーンをいきなり巻いても面白みに欠けるので、例年のようにそのまま登りだした。雪が結構あるように見えて実は大したこともなく、結構な高さまで登った所でチェーンを巻いた。ところが、四輪の轍がなく、しかもフカフカの新雪ではチェーンの効果もほとんどないが、直ぐに土の路面が顔を出すので、そんなに苦労せず進んだ。これは尾根まで何とか行けるかな、と考えていると突然雪が深くなり、写真のようにバイクはスイングアーム以上まで埋まってしまった。今まで砂の海に埋まったことはあっても、雪にここまで埋まったことはなかったので、もうこれは笑うしかなかった。神栖の人達も追い着いてきたが、編者と同様に埋まってしまった。
さて掘り出そうと周りの雪を掻き出すが、雪はリアタイヤの形に凍りつき、とても動かせそうにない。神栖の人に引きずり出してもらった。
後続が来ないので戻ってみると皆昼食を摂っていた。編者もお湯をもらって、インスタントラーメンをすすった。雪の中で食べるお握りの味も格別である。
この後、皆で再び雪にチャレンジして帰路に着いた。昨年のモトパーク森以来、すっかりオフロードにはまったギャロップ店長の息子さんは初めての雪にもかかわらず楽しんでいたようだった。雪にそんなに苦労した覚えはないのに、帰宅すると全身がだるいのが悔しかった。