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DT125R リードバルブ

このページでは DT125R(4DJB) のリードバルブについて詳細を記述する。


  1. 部品番号の比較

    交換にあたってスペックに掲載した各機種に加え、SDR200 と TZR125 のリードバルブとストッパーの部品番号を調査した結果を示す。国内仕様はリードバルブの上側も下側も同じ部品だが、海外仕様はどれも異なっている。リードバルブストッパーの高さ標準値は 3BN-13616-00 では 6.8mm、1KT-13616-00 では 8.3mm (YOHNS氏リードバルブ チェックより引用)となっている。

    部品3FW4DJB3RM1D04GX93ETSDR200
    2TV
    TZR125
    3TY
    リードバルブ上側2TV-13613-001KT-13613-00
    リードバルブストッパー上側3BN-13616-003MB-13616-003BN-13616-001KT-13616-00
    リードバルブ下側2TV-13613-003MB-13613-002TV-13613-001KT-13613-00
    リードバルブストッパー下側3BN-13616-003MB-13616-003BN-13616-001KT-13616-00
    リードバルブアッシー使用後

    13年間で 40,000km 走行した DT125R から取り外したリードバルブホルダー全体を示す。画像をクリックすると拡大する。リードバルブは取り外し、リードバルブストッパーのみ装着している。向かって左側が 3MB-13616-00、右側が 3BN-13616-00 である。下に示す使用前の画像と見比べると、使用後の 3BN-13616-00 が開いていることが分かる。開いている量は 3MB-13616-00 より 3BN-13616-00 の方が大きい。リードバルブストッパーの高さ標準値はおそらく 3BN-13616-00 より 3MB-13616-00 の方が小さいことが推定される。

    リードバルブアッシー使用前

    両側に新品の 3BN-13616-00 を装着したものである。画像をクリックすると拡大する。上に示した使用後のストッパーの画像と見比べると、3BN-13616-00 は高さ標準値より開き、3MB-13616-00 は使用前の 3BN-13616-00 と同程度に開いていることが分かる。

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  2. サイズ

    そもそも 2TV とは SDR200 の型式番号であり、2TV、リードバルブをキーワードにして検索すると、初代 TZR250(1KT) のリードバルブを SDR に流用した記事が幾つか見つかる。利楽猿氏1KTリードバルブをSDRに付けてみた件の纏めに、2TV と 1KT のリードバルブのサイズ比較がある。

    リードバルブ
    部品番号
    サイズ (高 x 幅 /mm)
    2TV-13613-0047.3 x 48.0
    1KT-13613-0046.5 x 47.3

    ※ 1KTリードバルブをSDRに付けてみた件の纏めより引用。高、幅の順序変更

    3MB-13613-00 2TV-13613-00

    13年間で 40,000km 走行した DT125R から取り外したリードバルブを左に示す。画像をクリックすると拡大する。左側が 3MB-13613-00、右側が 2TV-13613-00 である。特に曲がっているとか、削れている、ホルダーから浮いている様子は無いが、ホルダーと接触する部分にあたりが見られる。3MB-13613-00 のホルダーに固定される下部の辺の一部が凹んでいる。部品番号で画像検索すると、同様の凹みが見られるので、他のリードバルブと区別するための印かも知れない。

    編者が使用後の各リードバルブのサイズをノギスで測定した結果と上で引用した利楽猿氏の測定結果を合わせて以下に示す。利楽猿氏の説明では 1KT-13613-00 と 2TV-13613-00 で厚さは同じであるような記述が見られるので、1KT-13613-00 の厚さの値は推測である。

    リードバルブ
    部品番号
    サイズ (高 x 幅 x 厚 /mm)
    1KT-13613-0046.5 x 47.3 x 0.4?
    2TV-13613-0047.3 x 48.0 x 0.4
    3BN-13613-0047.3 x 48.0 x 0.5

    DT125R に元々装着されている 2TV-13613-00 と 3BN-13613-00 は高さと幅が同じで厚さのみ異なる。新品の 2TV-13613-00 を購入し、マイクロメータで厚さを測定した所 0.4mm より若干薄かった。全てのリードバルブで材質が同じであると仮定すると、高さ又は幅が小さい程、厚さが薄い程撓み易く、より高回転向けの特性になることが考えられる。海外仕様で異なる仕様のリードバルブが装着されているのは、最高出力が国内仕様が 22ps に対し 15ps だからだろう。1984年の初代 DT200R(37F) のピストンリードバルブのエンジンをベースにクランクケースリードバルブにしたのが1987年の SDR200(2TV) であり、1988年の DT200R(3ET) へ受け継がれた。エンジンの性格によってリードバルブやリードバルブストッパーを選択していると思われる。

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  3. BO-PWR-715

    BO-PWR-715

    新たに装着した Boyesen の Power Reeds (BO-PWR-715) リードバルブを左に示す。画像をクリックすると拡大する。これは厚さの異なる 2枚からなり、小さなリードバルブは薄く 0.5mm の厚さで、低回転側を受け持ち、大きなリードバルブは厚く 0.8mm の厚さで、高回転側を受け持っている。

    交換した効果については、正直な所良く分からない。同時にリードバルブストッパーを上下共 3BN-13616-00 にしたので少しは高回転が伸びるかと予想していたがそれほどでも無く、むしろ中速域の繋がりが良くなったように感じる。

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