はじめに
今まで GPS Ⅲ+ で走行軌跡を記録する場合には地図表示もできるように E-65 を用いていた。しかし、走行軌跡の記録だけならば WonderSwan を用いるのが簡単である。そこで、eTrex Venture 電源付き通信ケーブル編と同様に GPS Ⅲ+ に電源供給できる WonderSwan と GARMIN の接続ケーブルを作成した。
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参照したページ
WonderSwan と GARMIN を接続する回路についてはeTrex Venture 通信ケーブル編に記述したページを参照した。
部品等の入手
本ケーブル作成にあたって特に問題はなく、eTrex Venture 通信ケーブル編とGPS Ⅲ+ と E-65 の接続ケーブルの作成に述べた方法で入手した。
組み立て
GPS Ⅲ+ と E-65 の接続ケーブルの作成方法を元に、単4電池2本用の携帯ケースにちょうど収まる基板の大きさを求め、そのサイズの実体配線図を作成した。特に難しいことはないので実体配線図の画像はない。WonderSwan と GPS Ⅲ+ のコネクタについてはそれぞれeTrex Venture 通信ケーブル編の組み立てとGPS Ⅲ+ と E-65 の接続ケーブルの作成の組み立ての項目通りである。GARMIN 側のコネクタは編者の場合ライトスタッフ製のモールドタイプを用いたが、もちろん PPlug を用いて自作することも可能である。
作成した回路を左に示す。まず、WonderSwan と GPS Ⅲ+ を接続して動作確認し、次に電源コネクタをバイクに接続して GPS Ⅲ+ に電源供給されていることを確認した。
動作確認が終了したので回路をケースに収め、全体に自己融着テープを巻き付けて完成である。GPS Ⅲ+ の場合、バイクのバッテリーより直接電源を供給できるので、この回路で必要な素子はツェナーダイオードと抵抗のみである。勿論このような大きな基板で回路を作成する必要はないが、Tourtek製マウント使用時にはある程度大きさがあると都合が良い。
バイクでの使用例
左の写真は GPS Ⅲ+ を Tourtek製マウントに装着し、WonderSwan を収納したサンワサプライの PDAネックケースと共に TT250R のハンドルのクロスバーに装着したものである。GPS を用いて走行する場合には、GPS Ⅲ+ の優れた操作性と見やすい液晶が便利である。単に走行記録を残したいだけならば eTrex系の方が軽くて済むので、用途によって選択したい。
注 2004年4月からバイク側の電源はDC-DCコンバータを用いて供給するように変更した。(2004年5月追記)