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GPS TRACK LOGGER for WonderWitch の使用法

以下の内容は Ver.0.25β4 を元にしている。開発進行中のソフトなので最新版と内容が異なることもあるので注意されたい。


  1. インストール

    編者は Garmin eTrex Venture を接続しているので必要なファイルは garlog.fx のみである。これを WonderSwan と PC との通信 で述べたような方法で WonderSwan に転送すればインストールは終了である。なお、Freya OS を最新のものにしておくことが好ましいが、これは WonderWitch 又は WonderWitchプレーヤー のマニュアルを参照のこと。

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  2. 設定

    接続ケーブルで WonderSwan と Garmin eTrex Venture を接続し、まず GPS の電源を入れる。衛星を捕捉したのを確認してから WonderSwan の電源を入れ、ランチャ画面から logger を起動する。初期状態では設定画面になるはずである。2回目以降は START + A キーで設定画面になる。バイクで使用する場合ほとんどデフォルトの設定値で良いと思うが、編者の主な項目の設定値を以下に示す。

    オプション設定値備考
    Menu Level0メニューを全て表示
    MoverCAR高度、速度、最高速度、平均速度を表示
    Volume15警告音が聞こえやすいように最大値
    Click BeepALLキーを触る度にビープ音
    Trip InitAUTOTripComputerの初期化は一日毎
    Trip Auto12h00m
    VerticalOFF/ONWonderSwan を縦置きにする時は ON
    ScrollCENTER現在位置を常に中央に
    Track UpOFFトラックアップして軌跡がくるくる回ると見にくいので OFF
    DATA PageOFF勝手に Y2、Y4キーが押されても軌跡画面のみ表示
    DATA2 PageOFF
    TRACK PageON
    Trip PageOFF
    Auto RunON自動起動が扱い易い
    End Wait15 7この値の時間だけ終了操作を待つので、終了しにくくするためには値は小さい方が良いが、キー操作が忙しいのでデフォルトのまま(以前は勘違いして大きくしていた)
    TrkBufSize23KB走行距離が長くても軌跡を表示できるように
    Track Skip100m <
    PositionLARGE好みの画面表示
    Track LineON
    Active TrkSMALL
    Fixed TrkSMALL
    WaypointLARGE
    Wpnt memoOFF
    A+B KeyWAYPOINT勝手にキーが押されて、トリップコンピュータの初期化や軌跡ログがをクリアにならないように

    特に Auto Runの項目を ON にしておくと、万一電源が落ちた(WonderSwan はちょっとした振動で電源断になることがある)場合でも再度電源が入った際にロガーとして動作を続けるので便利である。設定したら Bキーで設定画面を終了する。ここで GPS と WonderSwan の接続に問題がある場合には警告音が鳴り続ける。

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  3. 使用法

    バイクで使用する場合、WonderSwan をバッグに入れておいてもボタンが勝手に押されてしまうこともある。logger には START + A + B キーを押すと、キーロックがトグル動作する機能がある。軌跡画面では Y1 又は Y3 キーで縮尺が変更できる。ロガーとしての動作を停止する場合には START + B キーで終了画面に入る。ここで Y1 + Y3 キーで終了して、ランチャ画面に戻る。更に garlog の場合は Y2 + Y4 キーで Garmin の電源も切れるので便利である。必ず終了操作をしてから電源を切らないとメモリの内容が破壊されることもある。最も簡単な使用法は以上である。

    GPS TRACK LOGGER for WonderWitch の主な機能は以下の4つである。

    時間、緯度、経度、高度の記録
    当然の機能であり、使用者は何も気にすることはない。
    ウェイポイント登録
    任意の地点でキーを押すことによって、現在位置を記録できる。記録したデータは PC に転送することにより、地図上に表示することができる。記録キーは X1 + X2 + X3 + X4 であるが、A + B キーに割り当てることもできる。
    GOTO機能
    登録したウェイポイント又は PC から転送したウェイポイントファイルを使って、目的地を設定し、目的地の方向と距離を表示する機能。
    ルート機能
    連続したウェイポイントを設定しておき、目的地を順次切り替える機能。

    GOTO機能ルート機能を編者はほとんど使用したことがないので説明は省略する。MoverCAR 以外に切り替えた場合には更に興味深い表示機能があるので興味のある方は他の方の作成されたページを参照されたい。

    A + Bキーに割り当てることができるキー操作を以下に示す。

    キー操作機能有効画面
    Y3 + Y4トラックバッファクリア軌跡画面のみ
    X1 + X2 + X3 + X4ウェイポイント登録
    Y1 + Y2トリップクリア全ての画面
    Y1 + Y2 + Y3 + Y4スクリーンキャプチャ

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  4. ログの転送

    帰宅したら WonderSwan を PC に接続しログを転送し地図上に表示する。具体的な転送方法はWonderSwan と PC との通信の項目を参照のこと。編者は走行記録の表示にはカシミール3D を使用しているが、Ver.7.30 から直接ログファイルを読み込めるようになった。また、Ver.7.41 から WonderSwan から直接ログを転送できるようになったが、編者は使用したことがない。別の地図ソフトを利用する場合には gigo さんの作成された GPSLogCv を利用してそれぞれのソフトで読み込める形式に変換するのが良いだろう。

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  5. その他

    • バイクで使用中は直射日光が当たる場合が多いと思うが、その場合 WonderSwan の液晶画面は容易に真っ黒になってしまい表示が読み取れなくなる。GPS TRACK LOGGER for WonderWitch が動作中は画面右下の黒い点が点滅しており、画面に何も表示されていない場合には電池切れと判断できる。
    • 終了操作をきちんと行わなかった場合、ログファイル /ram0/yyynnn.tdf が作成されない場合がある。その時は テンポラリファイル /ram0/xxxtmp.tdf を転送すると良い。
    • 何かの拍子に GPS TRACK LOGGER for WonderWitch が起動しなくなってしまった場合には、WonderWitch もしくは WonderWitchプレーヤーに付属している自己診断プログラムを実行してカートリッジが正常であることを確認後 FreyaOS 転送からやり直すことになる。
    • 使用中 GPS の電源が切れてしまったり、接続ケーブルが外れると警告ビープ音がなる。
    • 起動時に「Clock Initialized」のメッセージが表示された場合、カートリッジのバックアップ電池(CR1616)が消耗している。カートリッジを分解するには、T6 のトルクスレンチが必要である。

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  6. バージョン

    2004年5月現在配布中

    ベータバージョンVer.0.26β4
    正式バージョンVer.0.25

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