準備
本ページでは GPS TRACK LOGGER for WonderWitch を用いて記録したツーリングの走行軌跡と撮影画像をカシミール3Dを用いて整理する方法について説明する。これらのソフト以外にも、gigo さんの作成された GPSLogCv があると便利である。また、ツーリング出発前にデジタルカメラの時計を正確に合わせておくと撮影場所の推定が簡単になる。カシミール3D にはデジカメプラグインがあるが、撮影画像の縮小、色調補正などに編者は IrFanView日本語版を使用している。
軌跡ファイルの読み込み
WonderSwan と PC との通信の項目を参照して、記録した軌跡ファイルをカシミール3D に読み込む。編者の場合、軌跡ファイルは乗物毎にフォルダを分けて保存している。カシミール3D のメニュー[ファイル][名前を変えて保存][GPSファイル]で適当な名前で保存しておく。編者の場合、ファイル名を年月日としている。
xxx.tdf.fx をカシミール3D に読み込む際、記録に時間異常がある場合にはエラーが生じ読み込めない事がある。その場合、GPSLogCv を用いて .trk ファイルに変換すると良い。それでもエラーが生じる場合には GPSLogCv に -ST-999999 オプションを用いると時刻はおかしくなるが、軌跡は表示できるようになる。
画像ファイルの読み込み
デジタルカメラによってパソコンへの転送方法が異なると思うが、適当なフォルダに画像ファイルを保存しておく。編者の場合にはフォルダ名を年月日としている。ここで縦位置の画像は IrFanView の JPG変換機能を使用して回転しておく。IrFanView の場合、EXIF情報がオリジナルのまま保存できるし、記録日付/時間も保持できるのがありがたい。
次にカシミール3Dのウィンドウに画像ファイルをドラッグ&ドロップする。
撮影場所の推定
メニューの[リンク][リンクデータ一覧]で画像ファイルを全て選択する。右クリックのコンテキストメニューの[撮影場所の推定]を選択する。デジタルカメラの時計がずれている場合にはここで補正できる。次にメニューの[リンク][リンクデータ一覧]で一つの画像ファイルを選択し、右クリックのコンテキストメニューの[ジャンプ]を選択する。撮影場所がずれている場合には適当に移動する。全ての画像ファイルについて撮影場所を確認したら、再びメニューの[リンク][リンクデータ一覧]で画像ファイルを全て選択し、右クリックのコンテキストメニューの[EXIF情報書き込み]を選択する。
リンクファイルの作成
メニューの[ファイル][名前を変えて保存][リンクファイル]で適当な名前で保存しておく。編者の場合、ファイル名を年月日としている。次に[リンク][プロパティ]で[タイトル]に適当な内容を記入し、[GPSデータ]で[現在ルート]ボタンを押す。[タイトル]に入力した文字列はメニューバーに表示され、リンクファイルを読み込むと、軌跡ファイルが同時に読み込まれるので便利である。メニューの[ファイル][上書き保存][リンクファイル]でリンクファイルを保存しておく。
WWW公開
WWW公開用画像ファイルを選択し、IrFanView を用いて適当なサイズに縮小する。この場合でも EXIF情報がオリジナルのまま保存できる。これらのファイルをカシミール3D のウィンドウに画像ファイルをドラッグ&ドロップする。リンクを作成したいアイコンの上で右クリックのコンテキストメニューの[ココ地図アドレス作成]を選択する。[カシミールの表示タイトル]はカシミール3D のメニューバーに表示される文字列、[位置の説明]はアイコンにカーソルを近づけた時に表示される文字列である。[戻り先URL]にはデフォルトで画像ファイルのフルパスが表示されているが空欄にしておく。必要なら[アイコン]は適当なものを選択しておく。[次へ]ボタンを押す。[クリップボードへコピー]ボタンを押して URL をコピーする。
閲覧者が必ずしもカシミール3D を利用しているとは限らないので、Mapion を利用したリンクを作成する方法を以下に記す。EXIF情報のページにも書いたように ExifNavi をインストールしておき、画像ファイルを読み込む。次に WWWブラウザのウィンドゥを2つ開いておき、一つ目のウィンドゥで MapFanWeb によって画像に記録した撮影場所を確認する。二つ目のウィンドゥの Mapion のページで適当な場所を表示しておく。ここで、2つのウィンドゥの URL を見比べて、Mapion の URL の緯度経度と思われる文字列を書き換えれば Mapion へのリンクが作成できる。ただし、リンクを WWW上で公開する際には リンクについてのページを良く読んで著作権を侵害しないように注意されたい。
XnView を用いた方法を説明する。説明時のバージョンは Ver.2.31 である。リンクを設定した画像ファイルを選択する。右クリックのコンテキストメニューの「GPS位置をGeoHackで開く」を選択する。すると、各種地図サイトへのリンク一覧が表示されるので、好みのリンクをコピーする。(2015年3月追記)
その他
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