準備
荷室にテンパータイヤが収まる窪みはあるが、タイヤ固定用のブラケットは装備されていない。検索すると、各部品を注文して装備した例が散見される。編者はそれらのページに掲載されている部品番号を元に各部品を注文した。テンパータイヤのサイズは T125/70D15 で別途注文(購入はFALKEN製)した。その他、錆防止に錆止め塗料、シーラーが必要である。また、トヨタのアクア用の 16インチテンパータイヤを用いる人もいるようだ。マツダの「CX-3、CX-5、CX-8、CX-30、MX-30、MAZDA2、MAZDA3、MAZDA6、アクセラ、アテンザ、デミオにスペア(テンパー)タイヤのオプション設定はありますか?」では価格や購入、取付等についてマツダ販売店に尋ねるよう書いてある。
部品 個数 部品 個数 部品 個数 固定用ブラケット 1 ホイール(15×4T) 1 サブトランク 1 固定用ボルト 4 タイヤラベル 1 トランクボードキット 1 固定用ナット 4 エアバルブ 1 タイヤクランプ 1 取付け
固定用ブラケットを固定する箇所に明確な印は無いが、4か所孔を開ける。切断面は塗装されていないので錆止め塗料を塗る。固定用ブラケットをボルトとナットで止めてシーラーを塗ったら、加工作業は終了である。シーラーの乾燥のために丸1日放置した。固定用ブラケットを車体に装着してもテンパータイヤを装備せずに標準のサブトランクは装着可能である。固定用ブラケット取付け作業は北関東マツダ日立店にお願いした。
ホイールにタイヤを組み込み、タイヤクランプで車体に固定した状態である。過去の車種のホイールは黄色だったと思うが、これは黒色である。ホイールに貼るタイヤラベルとはいわゆるコーションプレートで使用上の注意等が記載されている。ジャッキ等の収容場所を別に確保してテンパータイヤだけ搭載することもできそうである。
新たなサブトランクにジャッキ等を設置しタイヤに載せた状態である。このようにテンパータイヤの分サブトランクが持ち上がっている。
テンパータイヤの上にサブトランクを設置した場合、荷室の高さを揃えるためにトランクボードキットを設置する。荷室の底面は 8cm 程高くなる。
標準のカーペットは黒いトランクサイドトリムを避け、後部座席背もたれのステーの部分に切り込みが入っている形状である。写真のようにこのキットのカーペットは標準とは異なる形状である。
後部座席の背もたれを倒した状態である。トランクボードキットを設置しても荷室は完全にフラットな状態にはならない。
所感
テンパータイヤの装着に約4万円かかり、孔開け加工が必要で、若干荷室が狭くなり、重量も増すというデメリットがある。タイヤの性能が向上して滅多にパンクしないし、タイヤ交換が必須であってもパンク修理キットを使えば良いし、任意保険のロードサービスで修理工場への移動も可能だろう。これらの費用が 4万円を超えなければテンパータイヤを装備しない方が得という判断がある。一方編者は、タイヤ交換必須のパンク修理キットは使いたくないし、ロードサービスを呼べない状況は怖いし、テンパータイヤを装備しないのは不安である。検索すると編者と似たような考え方の人はいる。上で説明したようにテンパータイヤ装着に固定用ブラケットとタイヤクランプは必須だが、タイヤ本体を中古で入手したり、トランクボードを用いないことで費用を下げることもできる。お勧めではないが、このページの情報を元に検討してほしい。