GPS on Bike FAQ
本ページは編者が WWW 上で集めた情報を元に主にオフロードバイクにハンディGPSを搭載する際の FAQ 集である。ハンディGPS は特に GARMIN 製に限っている。また、本ページの内容は編者の考えであるから各位の自己責任で利用されたい。各位が受けたトラブルなどに対し編者は一切責任を負わない。
本ページの内容の間違いの指摘、疑問などは横田(ykt@vega.ocn.ne.jp)までお願いしたい。
(内容について既に情報が古くなっているものがあるがご容赦を)
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- [Q] ハンディGPS を使うとどんなことができるか。
- [A] 基本的には ハンディGPS は衛星からの情報を元に現在の緯度、経度、高度を計算して表示することが可能なだけである。これだけでは使いにくいので以下のような機能が付与されている。
- 現在位置を登録する機能。緯度、経度の情報に任意の名称をつけたものをウェイポイント(Waypoint)と呼ぶ。ウェイポイントは専用のキーによって登録する方法と予め値を入力して登録する方法がある。任意のウェイポイントを目的地として設定し、現在位置からの方向と距離を表示する GOTO機能から使いこなしたい。
- 複数のウェイポイントを順に設定し、ナビゲーションするルート(Route)機能。経由地や交差点を順に設定して目的地に行く場合に便利。
- 移動中の軌跡を自動的に記録するトラック(Track)機能。ツーリングの記録を残すのに便利。
- [Q] eTrex 系にしようか、GPS2+ 系にしようか、迷っている。
- [A] まず使用目的を良く考えてから機種選定することをお勧めする。以下の各項目について検討すべきであろう。
- 操作性。GPS2+ 系は大きなボタンが前面についており、グローブをはめていても操作しやすい。eTrex 系はボタンは側面についており、手に持って使用する場合には便利である。
- 画面の見やすさ。LCD の大きさは GPS2+ 系の方が大きい。LCD の解像度は機種によって異なるので一概に決められない。解像度が低い方が瞬間的に画面を見る場合には有利。また、GPS2+ 系は横置き画面も設定できる。
- 重量。これは eTrex 系が圧倒的に軽くて有利。ハンドル周りに設置する場合が多いと思われるがハンドリングに与える影響は大きい。
- バッテリの持ち。外部電源を設置する場合には関係ないが、電池で運用する場合には重要だろう。eTrex 系では多機能になるほど電池の持ちが悪くなるので注意。
- トラックの保存量と保存方法。保存量に関してはともかく、保存方法が自動しか設定できない機種もあるので注意。
- 外部電源の電圧。GPS2+ 系は 直流 10 ~ 32 V を入力可能だが、eTrex 系は 3V しか受け付けないので注意。
各機種毎のスペックについては販売している所に詳細な説明がある。
どうにも判断つきかねる場合には、なかざわかずおさんのGPSの選び方とGPSの選び方(eTrex系)で決定する方法もある。
- [Q] Geko 系はどうか。
- [A] 編者は以下のような利点からバイクに搭載には最適なモデルだと思う。
- 軽量、小型。
- 本体だけで 10,000点トラックが記録可能。
- 圧縮ログに高度情報が保存される。(注)
- 操作し易い前面のボタン。
ただし、電源が単4電池2本で持ちが悪いのに注意の事。
(注) Garmin は軌跡(ログ)を圧縮して保存する機能(トラックログセーブ機能)がある。圧縮は適当にデータを間引くので例えば1秒毎の軌跡を記録したい場合には不向きである。従来の機種ではこの圧縮ログに高度情報は保存されなかったが、Geko 系は可能である。なお、Garmin のマニュアルでは圧縮ログのことを Saved Log、圧縮していないログのことを Active Log と表記してある。使用上の疑問の「走行記録を残す方法は。」の回答も参照の事。
- [Q] 地図表示はできるか。
- [A] 機種によって、地図表示が可能なものと不可能なものがある。可能なものでも用意されているGARMIN社の各国専用詳細地図 MapSource シリーズから必要部分だけ転送して使用することになるが、2002年8月現在日本の詳細地図はない。World Map で表示される日本地図に専用カーナビゲーションシステムのような機能を望むのは酷というものである。これに関してはなかざわかずおさんのGARMIN社のMapSourceは本当に使い物にならないのか?を参照のこと。2002年6月より株式会社いいよねっとで販売を始めた eTrex Vista(イートレックス ビスタ)日本版、eTrex Legend(イートレックス レジェンド)日本版では詳細な20万分の1の日本地図が表示でき、2万5千分の1の全国詳細地図をインストールできるそうである。地名の表示も日本語である。ハンディGPS 単体でなくて良ければ、外部に各種 PDA を接続し Fukuro さん作の GarmapCE を使用して地図表示することになる。この場合、ウェイポイント、ルート、トラックのダウンロードやアップロード、ウェイポイント、ルートの作成や編集等も可能なので便利であるが、荷物が増えるのが難点である。
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- [Q] ハンディGPS の使い方が分からない。
- [A] 編者があれこれ説明するよりも有用なページを紹介する。
- なかざわかずおさんのページ
- チーム大和のページ
- GPSショップまっさんのハンディGPS使用方法のページ
- 総領の甚六さん作成の Garmin eTrex Legend AP版 マニュアル
- [Q] ハンディGPS の用語が分からない。
- [A] なかざわかずおさんの GARMIN GPS Terms のページを参照されたい。
- [Q] バイクへの搭載方法は。
- [A] 市販品なら
- Touratech(Tourtek) 社のマウント。株式会社アイ・ディー・エーで取り扱い。OBT-SELECT で取り扱い。
- RAM 社のマウント。ライトスタッフで取り扱い。
- 大和モーター商会製作のマウント。
等がある。自作するならチーム大和のページを参照のこと。振動に対する対策が重要である。
実際の搭載方法は、Cyco Active社の CycoActive's GPS mount Gallery が参考になる。
- [Q] ハンディGPS に外部電源を接続したい。
- [A] GPS2+ 系は 直流 10 ~ 32 V を入力可能なので、バッテリから直接接続可能である。バッテリ上がりを防止するために、メインスイッチに連動した電源から接続することをお勧めする。eTrex 系は 3V しか入力を受け付けないのでレギュレータを用いて降圧する必要がある。バッテリレスバイクの場合、sanさんのページのバイクからGPS2+の電源を引っ張る1、eTrexSummit用絶縁電源内蔵ケーブルを作るが参考になるだろう。ハンディGPS用に小さな充電式電池を搭載する方法も考えられる。
- [Q] 走行記録を残す方法は。
- [A] ハンディGPS 本体のトラックログセーブ機能を使用するのが一番簡単な方法である。この方法では時刻情報が記録されないし、機種によっては高度情報は記録されない問題もある。また、本体内部に記録できる軌跡点数に制限があるので詳細な記録を残すには外部の記録装置を導入する必要がある。外部の記録装置の候補として
- ノート型PC。
- GarmapCE の動作する WindowsCE 系 PDA。
- GPilotS の動作する Palm系 PDA。
- GPS TRACK LOGGER for WonderWitch を搭載した WonderSwan。
等が考えられる。ノート型PC 以外にハンディGPS を接続のは、ハンディGPS と PC の接続ケーブルと各種 PDA と PC の接続ケーブルをクロス接続のケーブルで接続するのが一番簡単な方法であるが、かさばるのが難点である。荷物を少なくしたいのなら直接接続できるケーブルを自作することになるが、PDA によってはコンバータが必要な場合もあり誰にでも勧められる方法ではない。GapmapCE がどの機種で動作可能かどうかはなかざわかずおさんのGARMIN社GPSとGarmapCE動作確認を参考のこと。単に走行記録を残すだけの目的でハンディGPS を用いるのならば、GPS TRACK LOGGER for WonderWitch を使用するのが最も簡単な方法と思われる。これなら接続ケーブルの製作も比較的容易である
- [Q] トラックログを変換する方法は。
- [A] gigoさん作の GPSLogCv を用いると各地図ソフトで読み込める形式に変換できて便利。変換形式が限られるがFukuro さん作の Garmap は操作が簡単だろう。海外製のソフトだが、G7ToWin、GPSBabelもある。
- [Q] NMEAセンテンスについて知りたい。
- [A] ライトスタッフのよく見かけるNMEAセンテンスの内容や。GPSの森のNMEA-0183フォーマットが親切。本家はThe National Marine Electronics Associationである。
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- [Q] GarmapCE で256色の画像の発色がおかしい。
- [A] mapinfo.dat の12行目(階調数の指定行)を 8に変更していない。2BP形式の場合には2に変更すると使用メモリーを節約できる。
- [Q] GarmapCE でPNG形式が読めない。
- [A] 次のような理由が考えられる。
- mapinfo.dat の3行目(画像形式に指定行)を PNGに変更していない。
- 必要な DLL ファイルをインストールしていない。
- メモリのプログラム利用領域の割当量が少ない。この場合は can't create HBitmap というエラーメッセージが出る。
- [Q] GarmapCE の地図の作り方。
- [A] まず GarmapCE のドキュメントを良く読むこと。簡単に作成したい場合には以下の二つの方法がある。
- カシミール3D のマップカッタープラグインを使用する。
- Yuzuru Goto さん作成の GMCERD を使用する。もちろん ProAtlas が必要となる。ProAtlas のバージョンによってソフトが異なるので注意。カラー画像から 2BP形式に変換するには Fukuro さんの BMFC2BP を利用するのが簡単である。
山間部の地図が必要で普段から国土地理院の地形図を使用している場合には前者が、都市部の詳細な地図が必要な場合には後者が良いだろう。
- [Q] PNG と BMP と 2BP の違い。
- [A] カラー画像の場合は BMP形式よりも、ファイルが圧縮される PNG形式の方がファイルのサイズは小さくなる。モノクロ画像の場合でも、PNG形式で 2ビットにすると 2BP形式よりもファイルのサイズは小さくなる。ただし、メモリのプログラム利用領域の割当量が少ない場合には、PNG形式では読み込めないこともある。
- [Q] GarmapCE の動作する WindowsCE 系 PDAは。
- [A] なかざわかずおさんの GARMIN社GPSとGarmapCE動作確認のページを参照されたい。
- [Q] Ps/PC で ActiveSync を使わずに GarmapCE をインストールしたい。
- [A] H/PC はエクスプローラが付属しているが、Ps/PC にはない。ActiveSync を用いないと GarmapCE が必要とする DLLファイルを Windowsフォルダにコピーできないが、カシオの Cassiopeia E系では標準で搭載する MENU を用いて以下の方法でインストール可能である。ただし、コンパクトフラッシュ (以下CF) を読み書きできる環境が必要である。
- エクスプローラに相当するソフトとして編者は GSFider を使用している。これをまず http://www83.sakura.ne.jp/~geometric/ce/soft_dead.htm からダウンロードする。必要なファイルは gsf181.lzh である。
- 解凍して GSFinder.ppc_mips.CAB を CF にコピーし、CF を Ps/PC にセットする。
- MENU を起動して、CF にある GSFinder.ppc_mips.CAB を登録する。種類がデフォルトでは *.lnk なので *.* を選択しておく。
- 登録した GSFinder.ppc_mips.CAB を実行すると、GSFinder がインストールされる。
- CF上に My Documentsフォルダを作成し、GarmapCE.exe、必要な DLLファイルをコピーする。
- GSFinder を用いて、必要な DLLファイルを Windowsフォルダに移動する。
- GSFinder を用いて、GarmapCE.exe のショートカットを作成し、これをスタートメニューに登録する。
- [Q] PDA のサスペンドを無効にしたい。
- [A] レジストリエディタを用いて、以下のキーの BattPowerOff の値を 0 に設定すれば良い。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power
レジストリの設定を間違えるとシステムが動作不能になることもあるので充分注意されたい。安全に設定を行うにはTillanosoft さんの SmallTweak、PalmTweak、PocketTweak を用いると良い。ただし、CE の古いバージョンに対応したものは作者のページでは配布は行われていない。その場合、例えば技術評論社の Mobile Press誌のバックナンバー(2002年冬号以前)の付属 CD-ROM に収録されているものを使うと良いだろう。
- [Q] マルチマップ用リストファイル中でタブ文字で区切るのは具体的にどうするのか。
- [A] キーボードの左側に Tabと表示されたキーを入力すれば良い。この時 Tab が表示できるテキストエディタ(例えば TeraPad 等)を用いると編集し易い。
- [Q] GarmapCE のファイルをカシミールで開きたい。
- [A] 以下の手順で可能。
- GarmapCE で保存したファイル(*.gar)を Windows版Garmap で開く。
- そしてメニューの[ファイル][エクスポート][トラック]を選択する。ファイルの形式は PCX5 file (*.trk) を選ぶと良い。適当な名前を付けて保存する。
- 保存したファイルをカシミールで開くには[ファイル][GPS各種ファイルを読む]。
- [Q] カシミールのマップカッタープラグインで切り出した地図上で現在位置の表示位置がずれる。
- [A] マップカッター プラグイン Ver 0.2.0から出力する測地系を変更できるようになった。古いバージョンではカシミールの表示測地系が WGS84 でも Tokyo測地系固定なので注意。
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- [Q] ケーブルの作り方が良くわからない。
- [A] WonderSwan と GARMIN を接続するにあたって編者が参考にしたページに記述したリンク先のページを良く読んで欲しい。ケーブルの作成は、はんだ鏝を握ったことのない方には難しそうに思えるかも知れないが、電子工作としては比較的簡単な部類である。松田山パラグライダークラブの中のケーブルの作成方法の説明も参考になるだろう。かさばっても構わないのならば、WonderWitch もしくは WonderWitchプレイヤーに同梱のPC接続ケーブルとハンディGPS用のPC接続ケーブルを市販のリバースアダプターを用いて接続すれば良い。ライトスタッフでは、2002年11月中旬より eTrex系との接続ケーブル、2002年12月上旬より GPS2+系との接続ケーブルの販売している。自作が面倒な方は利用すると良いだろう。
- [Q] logger が落ちて電源を入れた状態と同じになる。
- [A] 原因は良く分からないが、カートリッジを何回か抜き差しして WonderSwan 本体の接続部分の接触不良を改善すると直るという報告がある。また、WonderSwan 本体の電池ボックスががたつくことも原因の一つかも知れない。
- [Q] ハンディGPS に表示されている高度の値と logger に表示されている値が異なる。
- [A] logger で表示される値は、ハンディGPS から出力されるWGS-84準拠楕円体からの高度の値とWGS-84準拠楕円体からの mean sea level (MSL) の値の和である。この値は何故かハンディGPS に表示されている高度の値とは一致しない。
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- [Q] ○○をしたいが、どうして良いか分からない。
- [A] とにかく良くマニュアルを読むこと。公式ページにあるよくある質問と回答も参考になる。
- [Q] ウェイポイントの作成時間がおかしい。
- [A] ウェイポイントにコメントが記録できる機種の場合、ウェイポイントの作成日時がコメント欄に記録される。ソフトによってはこのコメント欄の文字列を読み取ってウェイポイントの作成時間を表示するが、この時間が UTC (Coordinated Universal Time) で記録されているとローカル時間とは異なることになる。
- [Q] カシミール3D のトラックデータを MapSource やGoogleEarth で読み込みたい(あるいはその逆)。
- [A] この3つのソフトで共通のフォーマットは GPX 形式である。上手くいかなければ、G7ToWinを用いて、MapSource の GDB 形式を介するなど。ちなみに、カシミール3D と MapSource のファイルの拡張子は共に GDB であるが、フォーマットは異なる。
- [Q] カシバード(カシミール3D) で月を表示できないか。
- [A] 要望は多いようだが、過去のDAN杉本氏の回答によると技術的に困難とのこと。天体山望というソフトもあるようだし、月の出没時刻を知りたいだけならばこよみのページを参照にするなど。(以下 2011年2月追記) Ver8.8.0 から月の表示が可能となった。
- [Q] カシミール3D本の CD-ROM を使って カシミール3Dをインストールしたが、地図がインストールされない。
- [A] カシミール3Dをインストールしている途中で、地図を HDD にコピーするかどうかダイアログが表示されたはずだが、そこで「いいえ」を選択してしまっている。後から地図を HDD にコピーする方法が本に記述してあるので、それに従う。
- [Q] カシミール3Dを使った画像を使用したいが、自由にできるのか。
- [A] まず、公式ページのカシミール3Dで作成した地図や画像は自由に使えますか?を良く読むこと。その回答にもあるように、国土地理院の地図を使用する場合には承認が必要であるので注意。また、その場合の申請については過去の掲示板の投稿が参考になる。具体的な方法は国土地理院のページに説明がある。
- [Q] NMEA/IPSファイル インポートプラグインを使って、NMEAファイルをインポートしたが、軌跡の位置がずれている。
- [A] ハンディGPS で記録した際の測地系がトラックのプロパティの測地系と一致しているか確認する。その場合、トラックのプロパティのダイアログで「測地系属性」を変更すること。「測地系変換」では位置は変わらない。この問題が生じるのは、Ver.1.3.3 以前の NMEAファイル インポートプラグインをデフォルトの測地系が Tokyo になっていて、最近のハンディGPS の測地系が WGS84 に設定してある場合が多いことによるためと思われる。NMEA/IPSファイル インポートプラグインの Ver.1.4.0 からはデフォルトの測地系が WGS84 となったので、おそらくこのような問題は生じないと思われる。
- [Q] 山旅倶楽部の地図の地図の内容が古いようだが、更新されないのか。
- [A] 山旅倶楽部の地図の更新情報についてカシミール3D の公式ページに一覧がある。その他、山旅倶楽部の地図に関しては山旅倶楽部の BBS で質問するのが良いだろう。
- [Q] Magellan 社製のハンディGPS のデータをカシミール3D で取り込みたい。
- [A] カシミール3D のマニュアルによると、Magellan で対応しているのは Meridianシリーズのみのようである。過去の掲示板の投稿によると、eXplorist210 で記録したウェイポイントをカシミール3D で読み込むことができたそうである。手順は以下の通り。
- eXplorist210 を PC に接続すると、USBマスストレージクラスとして認識される。
- 認識されたドライブの中の「My POIs」フォルダの中の拡張子が「upt」のファイルがウェイポイントのファイルである。これを PC にコピーする。
- このファイルを GPSBabel を用いて GPX 形式に変換する。
- 変換した GPX ファイルをカシミール3D で読み込む。
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- [Q] Memory Buttery is low の警告が出る。
- [A] 設定値や軌跡等を保存しているメモリに電力を供給するための充電式電池(メモリバックアップ用バッテリ)が内部にある。本体の故障以外の主な原因としては
- 長い間電池を入れていなかったので、メモリバックアップ用バッテリが放電してしまった。
- 長い間電池を入れたまま ハンディGPS を起動したことがなかったので、メモリバックアップ用バッテリが過充電されて弱ってしまった。
等が考えられる。対策としては
- 原因が前者の場合、電池を入れて ハンディGPS を起動してメモリバックアップ用バッテリに充電する。
- 原因が後者の場合、メモリバックアップ用バッテリを交換する。
が挙げられる。もちろん本体の故障の場合には購入元に相談のこと。メモリバックアップ用バッテリは自分で交換できないこともないが、特殊なバッテリなので作業に危険が伴う。ライトスタッフでは交換作業を受け付けているので相談するのが良いだろう。
- [Q] よく電源断が起きるが、原因と対策は。
- [A] GPS2+ 系では電源断が起こりやすいと言われているが、比較的起こりにくいといわれている eTrex系でも皆無ではない。原因としては
- 電池ケース内の電極の形状の影響。
- 電池のサイズが日米で微妙にことなるためケースと電池との隙間が大きい。
等が考えられる。対策としては
- 電極にスプリングを追加。
- 内部の電源回路にコンデンサを追加する。
- ケースと電池の間に詰め物をする。
- 外部電源回路を追加する。
等が挙げられる。ハンディGPS 本体に改造を施すとメーカーの保証を受けられなくなることに留意のこと。この問題に関しては sanさんのページに詳しい研究結果があるので一読のこと。また、ライトスタッフでは電池蓋の片方に燐青銅のばねを追加するサービスを行っているそうなので相談するのも良いだろう。対症療法的だがライトスタッフのページにあるeTrex系の長期間の加振による電源断対策に説明されている田宮の接点グリスを試すのも良いと思う。ただし、この方法はライトスタッフの推奨する方法ではないことに注意されたい。
- [Q] 特に振動などを与えていないのに、電源断が起きる。
- [A] まず、電池ケースと電極を奇麗にして新しい電池で試してみる。これでだめなら理由は良く判らないが、上の「測位して時刻は合っているのに、日付が違っている。」に対する対処法を試すと直ったという報告がある。ライトスタッフの何でも掲示板過去ログの内 [2990] から [2998] までの議論参照。外部電源を接続しているのに電源断が起きる場合には、3端子レギュレータを用いて電源供給するのも良いかもしれない。
(対策が不充分と思われるので削除)DC-DCコンバータを用いて電源供給するのも良いかもしれない。バイクの場合には電源系のノイズ対策が必要と思われる。gigoさんの掲示板とライトスタッフの掲示板を参照の事。
- [Q] 高温下で使用時に外部電源断と表示される。
- [A] 編者が経験したのはライトスタッフの何でも掲示板過去ログの内 [2512] のような現象である。高温下で使わないか、ファームウェアのアップデートを試してみる。日本語版モデルなら対応ファームウェアがいいよねっとのページからダウンロードできる。英語版モデルの場合、ファームウェアの変更履歴に"Improved external power detection"と書いてあるバージョンが相当すると思われる(未確認)。
- [Q] GPS2+のアンテナ を壊してしまった。
- [A] まず購入元に相談のこと。ライトスタッフでは在庫しているようだ。価格は\8,600(2002年4月当時)、GPS2+、GPS3+ 共通である。
- [Q] ハンディGPS の時間表示が一時間進んでいる。
- [A] 夏時間の設定になっていることが考えられる。時刻設定のオプションで Daylight Saving を確認のこと。
- [Q] トラックログの日時データがすべて1970年1月1日になってしまっている。
- [A] ハンディGPS 内にセーブしたデータは日時データが無くなる。また、PC などからハンディGPS にアップロードしたトラックログの日時データも失われる。これは ハンディGPS を使用した競技でデータの改竄を防止するためだ。
- [Q] なかなか現在位置を表示しない。
- [A] 林間部では充分な数の衛星を捕捉できないことがある。この場合、見通しの良い場所に移動してみる。また、前回起動時より時間がたっていると衛星配置が異なるため、初期化に時間がかかることがある。
- [Q] 軌跡を表示してみたら道に沿っていない。
- [A] 衛星捕捉数の少ない状況では誤差が大きくなる。編者の経験上、林道と高速道路で得られた軌跡ではかなり違いがある。ライトスタッフのページにあるGPSの保持方法による感度の違いも参照の事。
- [Q] 測位して時刻は合っているのに、日付が違っている。
- [A] ハンディGPS 内部に保持しているアルマナックデータ (衛星の軌道情報) がおかしなものになっている可能性がある。以下の方法を試してみる。
- ハンディGPS を完全リセットし、アルマナックデータを削除してから測位してみる。その他のデータも全て削除されるので注意。リセット方法は隠し機能なので各位で調べて欲しい。
- ファームウェアを最新版にする。GARMIN のソフトウェアアップデートのページで機種にあったものをダウンロードできる。
- 正常なアルマナックデータをハンディGPS に転送して測位してみる。アルマナックデータはg7towin を用いるとダウンロードとアップロードができる。正常なアルマナックデータがない場合には U.S. COAST GUARD のものが利用できる。
- [Q] NMEAセンテンスを記録したファイルを GPSLogCv で変換したが軌跡が地図上で大きくずれる。
- [A] NMEAは規定のセンテンスのみでは測地系が判別できない。GPS 側の設定が Tokyo になっていると思われるので、以下の一行をファイルの先頭に書き込んで変換してみる。
$PGRMM,Tokyo*2F
これは GARMIN のプライベートセンテンスを GPSLogCv は判別するからだ。この一行がなければ GPSLogCv は WGS84 として変換する。(参考:GPSとH8(電子工作)の掲示板 2000/07/05(Wed) 13:03)
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編者の参考している掲示板