はじめに
eTrex Venture 通信ケーブル編で作成したケーブルでは GARMIN への電源供給は行われず、長時間の使用では電池交換の必要がある。そこで電源供給できる WonderSwan と GARMIN の接続ケーブルを作成した。
なお、本ページに掲載されている内容は各メーカの保証対象外の行為であることを承知の上、各位の自己責任で利用されたい。本ページの内容によって各位が受けたトラブルなどに対し編者は一切責任を負わない。
参照したページ
WonderSwan と GARMIN を接続する回路については通信ケーブル編に記述したページを参照した。Garmin eTrex Venture に電源供給回路の作成にあたって以下に掲載するページを参照した。ページ作成者各位に感謝する。
非ノーマルな生活 ハンディGPS eTrex http://jut.homeip.net/kata/etrex/etrex.htm san さんのページ eTrexSummit用絶縁電源内蔵ケーブルを作る http://homepage3.nifty.com/san-chan/gps/20010519_summit_P05/index.html RIGHT STUFF, Inc. 3V出力のレギュレータ回路を試験する(その2) http://www.soaring.co.jp/rwstuff/020302.htm 部品等の入手
本ケーブル作成にあたって問題となるのは 3Vの定電圧レギュレータの入手であった。上記の参照したページでは全て NEC製のμPC2903 (データシート)を使用しているが、編者の周囲の電気屋では入手不可能であった。某掲示板で相談したところ、東京に住んでいる K氏が秋葉原で買って送ってくれることになった。しかし、NEC製の レギュレータは売っておらず、東芝セミコンダクター社製の TA48M03F(データシート)となった。これは最大出力電流が 0.5A のタイプで eTrex系には充分な容量と思われる。改めて K氏に感謝する。その他データシートを参考にしてコンデンサー類を近所の電気屋で購入した。
組み立て
GPS Ⅲ+ と E-65 の接続ケーブルの作成方法を元に、単4電池2本用の携帯ケースにちょうど収まる基板の大きさを求め、そのサイズの実体配線図を作成した。コンバータの回路の実体配線図を右図に示す。画像をクリックすると大きい画像を見ることができる。この回路は部品側から見た図である。図中横長の太い線が 2 個ずつ 3組あるが、それぞれ GARMIN 側のケーブル、 WonderSwan 側のケーブル、電源ケーブルをタイラップで固定するための孔である。レギュレータの保護用に抵抗を入力に挿入した。
WonderSwan と eTrex のコネクタについては eTrex Venture 通信ケーブル編の組み立ての項目通りである。ただし、本ケーブルでは eTrex のコネクタ内に抵抗とダイオードを内蔵する必要はなく、替わりに電源端子に配線していることに注意されたい。
作成した回路を左に示す。上記の実体配線図とは左右逆であることに注意。まず、WonderSwan と eTrex Venture を接続して動作確認し、次に電源コネクタをバイクに接続して出力が 3V あることを確認した。
動作確認が終了したので回路をケースに収め、全体に自己融着テープを巻き付けて完成である。
WonderSwan と eTrex Venture を並べてバイクに搭載するために RAMマウントに 1mm厚のジュラルミン板を切ったものを装着した。サンワサプライの PDAネックケース PDA-HH2BK のベルト孔にバンドを通して固定するようにした。ここに作成した回路をタイラップで留めた。左の写真は全体を裏側から見たものである。