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Instinct3 Dual Power

このページでは Instinct3 Dual Power に関する話題について記述する。


  1. はじめに

    編者の選定理由が腕時計型でバイクの走行記録ができるバッテリー持ちの良い機種なので、当初は健康管理の機能についてはほとんど意識していなかった。ところが実際に使用してみると Garmin Elevate光学式心拍計、血中酸素トラッキングを用いた心拍数の記録と睡眠モニタリング機能、 Boddy Battery表示が面白く、むしろこれらの機能をメインに使用するようになったので、GARMIN の製品紹介ではスマートウォッチとなっていてもフィットネストラッカーと呼ぶ方が良いかも知れない。24時間計測するためにはバッテリー持ちが重要である。タッチパネルの無い、解像度が 176×176 の MIP(Memory In Pixel) 液晶モノクロディスプレイが相当消費電力低減に貢献しているようで、土日の各午前中にバイクの走行軌跡を記録しても 1週間のバッテリーの消費量は少ない。このモノクロディスプレイの日中屋外での視認性は極めて優秀で、バックライトが点灯していなくても全く問題ない。操作は 5つのキーで行ない、グローブをしたままでも操作性は良好である。スマートウォッチの機能として需要のある通知機能、音楽再生機能、決裁機能等を編者は全く必要としないので、それらの情報はこのページでは扱わない。なお、日本語フォントが美しくないので普段は英語表示で使用している。英語表示でも例えばカレンダーや通知は日本語で表示される。本ページでは英語表記を標準として説明する。

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  2. 基本的なキー操作

    状況に応じて各キーの意味が変わるが、基本操作は以下の通りである。表示されている項目を選択するにはGPSキー短押し、表示されている画面から前の画面に戻るにはSET(BACK)キー短押し、スクロールするためにはMENU(UP)キーとABC(DOWN)キー短押し、その画面のメニューを表示させるにはMENUキー長押し、である。Instinctシリーズの特徴である2ウィンドウデザイン(two-window design)で右上の丸の中(以降サブウィンドウと記述)には今表示されている内容のアイコンや選択肢等が表示される。

    Watch face(ウォッチフェイス)画面で(ウィジェット)を表示させるにはMENU(UP)キーとABC(DOWN)キー短押し、それぞれのGlancesを選択するにはGPSキー短押しする。Activity(アクティビティ)を選択するにはGPSキー短押し、バックライトを点灯させるにはCTRL(LIGHT)キー短押し、CTRL(LIGHT)キー長押しは Controls Menu(CTRL、コントロールメニュー)表示、MENU(UP)キー長押しはデバイスの機能の設定画面である。

    GPSキー、ABC(DOWN)キー、SET(BACK)キー長押しは Hot Keys (ショートカット) として変更可能だが、デフォルトで設定されている機能がアウトドア仕様らしく使い易いので変更していない。

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  3. 機能と設定とアプリ

    2025年8月現在では、日々の健康管理の記録をメインに週末にバイクの走行記録する、という使い方である。バイクの走行も土日の各午前中だけだから長時間ではないが、電力消費はできるだけ少なくしたい。普段も無駄な電力消費は抑えたい。バイクの走行軌跡はできるだけ正確に記録したい。一般的に位置精度と電力消費は背反の関係であり、精度を優先すると電力消費が増え、電力消費を減らすには精度が犠牲となる。この機種は位置精度を保ちつつ電力消費を抑える技術として SatIQ を搭載しているので「Auto Select(自動選択)」を選択している。スマートフォンとの連携機能はデータ転送時以外は必要無いから、Bluetooth はオフにしている。電力消費を抑えるためにウォッチフェイスでの頻繁な画面書換えは好ましくないが、時計としての機能を優先して秒表示のあるウォッチフェイスを用いている。以下の各詳細ページにデフォルトの設定と編者の設定を区別して表示している。

    以下の各項目にある GlancesHot KeysControls Menu を設定、Activities & Apps に Apps(アプリ) を追加すると便利に使える。詳細を以下のリンクに纏めた。このページは後の GlancesHot KeysControls Menu の項目の詳細と共通で、ウォッチフェイス画面のMENUキー長押しで表示されるメニュー設定の詳細もある。

    [メニューの詳細]
    Watch Face】【Clocks】【History
    [設定の詳細]
    Activities & Apps】【Notifications & Alerts】【Appearance】【Sensors & Accessories】【Map】【Connectivity】【User Profile】【Safety】【Health & Wellness(健康&ウェルネス)】【Navigation】【Power Manager】【System
    [アプリの詳細]

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  4. ActivityとApps

    Activity(アクティビティ)とApps(アプリ)の実行にはウォッチフェイス(Watch face)画面でGPSキー短押しする。それらの追加、削除、設定にはSetting(設定)から【Activities & Apps(アクティビティ&アプリ)】を選択する。標準でActivityはNavigate(ナビ)ExpeditionTrack Me(トラックミー)が、AppsはSaved(保存済み)Project Wpt.(ポイント投影)Ref. Point(基準点)Area Calc.(面積計算)Workouts(ワークアウト)Garmin Share(Garmin シェア)Setting(設定)、Connect IQ Store(IQ Storeに接続)がリストに表示される。表示順序の変更も可能で、特にFavorites(お気に入り)を選択するとリストの最上部に表示される。

    編者がFavoritesに追加したActivitiesとAppsを以下に示す。

    • Motorcycle(オートバイ)

      編者の目的であるバイクの走行記録のために使用する。

    • Breathwork(ブレスワーク)

      日本語で書けば調息法とでも言うのだろうか、深呼吸の拡張版と理解している。様々なリズムの呼吸法が用意されており、Coherence 16min.(コヒーレンス 16分)、Relax and Focus 16min.(リラックスと集中 16分)、Relax and Focus (short) 6min.(リラックスと集中(短) 6分)、Tranquility 12min.(478呼吸法 12分)が選択できる。このActivityを選択した後に、MENUキー長押しで【Breathing Technique】【Change Technique】から選択できる。次回からは前回選択したものがデフォルトとなる。Respiration(呼吸数)Stress(ストレス)から起動できる。

    • Walk(ウォーク)

      通常身体に負荷を掛けるような歩行の際用いるActivityと思うが、編者は観光地等で歩き回った際の軌跡を記録するのに使用する。

    • BPM Rest Check(血圧測定前診断)

      Connect IQ Storeからダウンロードしたアプリである。血圧測定前に安静かどうか確認できる。

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  5. Glances

    Glances は日本語表示ではウィジェットである。ウォッチフェイス画面で UPキーと DOWNキー短押しで表示させると、スマートフォンのホーム画面に表示可能なものと同様にその Glances の値、例えば Heart Rate ならその心拍数とアイコンが表示される。さらに GPSキー短押しで詳細が表示される。複数の Glances を Folder(フォルダー) にまとめることができて、デフォルトでは HEALTH FOLDER に健康関係の Glances が纏められている。各 Glances で複数の画面がある場合には UPキーと DOWNキー短押しでスクロールできる。Glance によっては GPSキー短押しでその Glances の Insight や説明、設定が表示されたり、MENUキー長押しでその Glances のオプション等が表示される。Insight とは例えば Garmin Connect で Body Battery、HRV Status(HRVステータス)、Sleep(睡眠) の項目を選択した際に概要に表示される内容に相当し、講評とでも訳せば良いのだろうか、日本語表示でも訳語が無い。Glances の追加、削除、順序変更はウィジェットを表示し一番下の Edit(編集) を選択すると可能となる。

    選択可能な表示について以下のリンクに纏めた。このページは前の機能と設定とアプリ、後の Hot KeysControls Menu の項目の詳細と共通である。

    [Glancesの詳細]

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  6. Hot Keys

    Hot Keys は日本語表示ではショートカットである。1つのキーもしくは2つのキーの組合せに機能を設定することができる。MENUキー長押し【System(システム)】【Hot Keys(ショートカット)】で割当て画面となる。以下の表はデフォルトで割当てられている機能を示す。2つのキーの組合せの 4種類は未設定となっている。GPS とは現在位置を表示する画面となる。編者は毎日の通勤と退勤時に建物を出た所でこの画面を見ることにしている。何なればそれで衛星の軌道情報を取得可能だからだ。この画面で GPSキーを押すと位置を保存することができる。SET はアラーム、タイマー、ストップウォッチ他を設定する画面となる。ABC はAltimeter、Barometer、Compass の略で高度、気圧、方向を表示する画面となる。

    編者は BACK + LIGHT に Screen Shot(スクリーンショット)を割当てている。キャプチャした画像は本体の Garmin\SCRNSHOT フォルダに保存され、PC と USB を介して接続すると該当フォルダを閲覧できる。いわずもがなだが、該当フォルダ以外のファイルを削除すると動作に支障をきたすので注意したい。

    選択可能な機能について以下のリンクに纏めた。このページは前の機能と設定とアプリGlances と次の Controls Menu の項目の詳細と共通である。

    [Hot Keysの詳細]

    Keysキーデフォルト編者の設定
    Hold GPSGPS長押しGPSMOB
    Hold BACKBACK長押しSET
    Hold DOWNDOWN長押しABC
    GPS + DOWNGPS + DOWNNoneDual Grid
    GPS + UPGPS + UPNoneNone
    BACK + LIGHTBACK + LIGHTNoneScreen Shot
    BACK + UPBACK + UPNoneNone

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  7. Controls Menu

    Controls Menu

    Controls Menu は日本語表示ではコントロールメニューである。任意の画面で CTRL(Light)キーを長押しして表示される円形に並んだメニューで UPキーと DOWNキーでスクロール、GPSキーで選択する。左に編者の設定しているメニューを示す。右上の丸の中サブウィンドウに今選択しているメニューのアイコンが表示される。この画面は Phone(スマートフォン)を選択した場合で、Bluetooth がオフなのでアイコンに斜めの線が重なっている。この状態で GPSキーを押すと Bluetooth がオンとなり、この斜めの線が消える。中央部には状態が表示される。

    選択可能な機能について以下のリンクに纏めた。 このページは前の機能と設定とアプリGlancesHot Keys の項目の詳細と共通である。

    [Controls Menuの詳細]

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  8. 参考ページ

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